VIVA温泉・VIVA4号?
つい先日、
信州温泉巡りをしたのにもかかわらず、
また温泉入りに行ってしまった。
今回は、
一人ドライブを兼ねての温泉という、
いつものパターンであった。
今日の行き先は、
那須方面。
具体的には、
北温泉と那須湯本温泉『鹿の湯』
である。
少しでも交通代を浮かせるために、
極力国道4号をただひたすら北上していくことにした。
それにしても時間がかかりすぎた。
やむを得ず矢板から東北道に乗り、
那須ICまで北上したけど、
それでも最初の目的地の北温泉まで4時間も費やしてしまった。
その上、
北温泉へつながる道は、やばかった。
北温泉は、
那須の奥地にある。
山へつながる、
ボルケーノハイウェーを通る前に観光協会の姉ちゃんに道路状況を聞いてみた。
「北温泉への道は除雪しってないもんですて…。」
どぎつい栃木弁で姉ちゃんは首を横にしながら答えた。
でも俺は、
諦め切れなかった。
ついには、
「ここまで来たら行くしかねぇな。」
と開き直っていた。
ってなことで、
山道を、
ノーマルタイヤで乗り込んでいった。
確かに凍結していた。
ただ、運がいいことに、
対向車が来なかった。
20km以下という超スロースピードでなんとか無事に駐車場に着くことができた。
しばらく歩くと北温泉の鄙びた建物が見えてきた。
北温泉旅館だ。
ようやく温泉に浸かることができた。
温泉は、
天狗のモニュメントがある湯もあったが、
なんといっても、
15m×10mの温泉プール。
誰もいなかったので、150平方メートルの温泉プールは俺の独占だった。
無論、
元水泳部の血が騒ぎ、何度も往復したりして、
この奇妙な風呂を一人で縦横無尽に楽しんだ。
この北温泉旅館はなかなか不可思議なモノがあったりする。
戦前の絵画や、『坂の上の雲』のに出てくる人物オンパレードな日露戦争時の軍人の写真、そして仏のモニュメントも数多あったり…。
まさに春秋を物語ってる旅館であった。
眠ってるネコを鑑賞しながら、
風呂上がりの温泉卵を食べた後に出発し、
またまた凍結の道をカメレベルのスピードで南下していった。
程なく『鹿の湯』に到着した。
那須に留まらず、
栃木を代表する共同浴場なこの湯治場。
俺の大好きな硫黄泉であるが、
この風呂には厳格な入浴方法がある。
具体的な内容は、
写メ下のとおりであるが、
まずは、
後頭部に200回も温泉をかける、
という『儀式』から始まる。
当然、
俺も『鹿の湯』スタイルで、
かけ湯から始めた。
とにかく熱い。
最初はとてもかけたものではなかった。
しかしそれでも我慢して頭にお湯をかけ続けた。
50回すぎるとだいぶ慣れてきた。
ただ、
100回越えるとやみつきになり、
自然と手が反復動作をするようにもなった。
「かけ湯いいねぇ♪」
「やべぇ、これハマる!」
あっという間に200回になっていた。
そして、
いよいよ風呂場へ。
風呂場は、写メ右のとおり6種類(女湯は4種類らしい)あって、
それぞれ泉温が、
41・42・43・44・46・48℃となっている。
ちなみに
常連客は、
1、マイ柄杓
2、砂時計
3、ペットボトル
という『鹿の湯』三種の神器を装備して乗り込むらしい。
俺はまず、
43℃の湯に浸かる。
これは適温で気持ちいい♪
次は46℃。
なかなか熱かったが、
先日入った野沢温泉並みだったので入れた。
そして次は最高の48℃。
常連客は赤鬼のような紅蓮のカラダになりながらも平然と長々と入っていた。
一方の俺。
この前の温泉巡りで鍛えたおかげか、
予想外に入ることができた。
しかし48℃の猛威がここで遺憾なく発揮された。
時間が経つにつれ、熱湯が俺のカラダに容赦なくまとわりついてきた。
「あっちぃ~!!」
35秒後。
たまらず出てしまった。
湯治場ではこういう現象からコミュニケーションが始まる。
この恐るべき程の照れ屋な俺ですら、
常連客のじいさんなどと「裸同士の会話」がはずんだw
あがりは44℃。
ちゃんと骨の髄まで温まっていっちょ上がり!!
全然のぼせなかったし、湯冷めもしなかったので、
この『鹿の湯』スタイルはさすがだ、
と感じた。
これこそ長年のジモティの財産であった。
マジで『鹿の湯』最高だぜ。
一度は絶対入ってみるべし。
帰りは、
しゃもそばを食し、
那須ICから時間の都合上から東北道で南下も、
ガス欠間近ということで加須でやむなく降り、
給油後のバイパスでない国道4号の栗橋~越谷のあまりの交通の流れの悪さに閉口し時間かかりつつも、
なんとか日帰り温泉一人ドライブは幕を閉じた…。